日本精工は7日、自動車世界最大手の独フォルクスワーゲン(VW)とステアリング分野で協業合意したと発表した。両社のイノベーション力を高める狙い。第一弾として製品開発で協働する。
1月に新設されたVWグループの部品部門(フォルクスワーゲン・グループ・コンポーネンツ)と協業する。日本精工の執行役専務で自動車事業本部ステアリング&アクチュエータ本部長を務める麓正忠氏は「VWとの協業合意は、当社の製品ポートフォリオとグローバル生産を拡大するために、戦略的で重要な意味を持つ合意です。多くの分野で補完関係にある両社が、将来の更なるイノベーションに向けて、よりよい関係を構築していくことを期待します」と抱負を述べた。
VWのシュテファン・ゾンマー取締役(部品・調達事業担当)は「ステアリングのグローバルサプライヤーである日本精工との協業に合意できたことは、当社のシャシービジネスにおけるグローバルな開発と生産を拡大させ、イノベーション力をさらに強化する、戦略的に重要なステップとなります」明言した。