機械大手の独GEA(デュッセルドルフ)は24日、組織再編計画を発表した。既存の事業部門をおおむね維持しながらも、各部門に最高経営責任者(CEO)などからなる取締役会を設置して権限を強化するとともに責任を明確化。収益力を高める狙いだ。調達・製造業務も一元化し、シナジー効果を引き出していく。10月1日から新体制への移行を開始し、来年1月1日付で完了する。
新体制は製造プロセスで用いるセパレーター、バルブ、ポンプなどの部品を手がける「セパレーション・アンド・フロー・テクノロジーズ」、農業・食品産業・化学産業向けのプロセスソリューションを建設・開発する「リキッド・アンド・パウダー・テクノロジーズ」、食品・製薬産業向けの機械を手がける「フード・アンド・ヘルスケア・テクノロジーズ」、産業用冷凍機器を手がける「リフリジレーション・テクノロジー
ズ」、酪農用機器を手がける「ファーム・テクノロジーズ」の5部門で構成される。5部門にはCEOと最高サービス責任者(CSO)、最高財務責任者(CFO)で構成される取締役会が設置される。
新体制の業績目標は9月26日の投資家説明会で発表する予定だ。