VW:フォルクスワーゲン(自動車)―全車両EVのカーシェアをスタート―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は6月27日、電気自動車(EV)専用のカーシェアサービス「ウィシェア」を開始した。まずはベルリンで提供。来年にはチェコのプラハと独ハンブルクでも展開する予定だ。

ベルリンの近郊電車「Sバーン」の環状線をカバーする約150キロ平方メートルの地域を対象に乗り捨て自由のフリーフロート型カーシェアサービスを開始した。車両はまず、コンパクトカー「ゴルフ」のEV1,500台を投入する。来年初頭には「イーアップ!」500台を追加。来年半ばにはさらに、EV専用車台「MEB」を採用した同社初のモデル「ID.3」もラインナップに加える予定だ。車両数の拡大に伴いサービスエリアを広げていく。

電力は100%再生可能エネルギー由来のものを用いる。充電は市内にある公開型の充電ステーションと、小売大手シュヴァルツ・グルッペの店舗70カ所で行う。当面はウィシェアの社員が車両を回収して充電を行うものの、将来的にはインセンティブ措置を通して利用者自らが行うようにする考えだ。

サービスを利用できるのはスマートフォンとクレジットカードを持つ21歳以上のドイツ在住者。運転免許の取得後1年以上が経過していることも条件となっている。登録と利用の手続きはアプリを用いて行う。

8月末までの利用では料金を1分当たり19セントと低く設定するほか、登録料金を免除する。9月からは3種類の料金体系を導入。料金は1分当たり平均29セントとなる。

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