Traton:トレイトン(自動車)―ほろ苦い株式市場デビューに―

自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の商用車子会社トレイトン(ミュンヘン)が6月28日、株式市場デビューを果たした。初値は売り出し価格と同じ27ユーロで、直後に27.19ユーロまで上昇したものの、その後は急落。終値は売り出し価格を2%下回る26.45ユーロとなった。VWとトレイトンの監査役会長を兼任するハンスディーター・ペッチュ氏は前日、「IPO(新規株式公開)の成功はトレイトンの将来に対する投資家の信頼を明確化する」と強気の発言をしていたが、市場からは厳しい評価を突き付けられた格好だ。

VWは完全子会社トレイトンの発行済み株11.5%を売り出した。上場規模は15億5,000万ユーロで、売り出し価格ベースの時価総額は135億ユーロ。

IPOは独フランクフルト証券取引所とスウェーデンのナスダック・ストックホルム取引所で実施した。ストックホルム市場での売り出し価格は284.70スウェーデンクローナだった。

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