自動車大手の独ダイムラー(シュツットガルト)は23日、戦略提携する中国の北京汽車(BAIC)が同社の議決権付き株式5%を取得し資本参加したと発表した。ダイムラーはすでにBAIC系の企業に出資しており、株式を持ち合う格好となった。オラ・ケレニウス社長は「長期のパートナーであるBAICがダイムラーの安定株主となったことを歓迎する」と述べた。
両社は2003年に戦略提携し、乗用車、バン、トラックの生産、研究開発、販売で協業してきた。ダイムラーは13年、BAICの乗用車子会社BAICモーターに出資。現在は9.55%を保持している。18年にはBAICの電動車子会社BAICブルーパーク・ニュー・エナジーの資本3.01%を取得した。
ダイムラーの筆頭株主は中国自動車大手の浙江吉利で、9.7%を保持している。第2位株主はクウェート投資庁(出資比率6.8%)。BAICはルノー・日産(3.1%)を抜いて第3位株主となった。