電機大手の独シーメンス(ミュンヘン)がナイジェリアの送電網を整備・拡充する。同国のムハンマド・ブハリ大統領が22日、明らかにしたもので、首都アブジャを訪問したジョー・ケーザー社長と合意したという。
ナイジェリアの発電能力は1万3,000メガワット(MW)を超える。だが、送電能力が低いことから最終需要家に供給できるのは4,000MWにとどまっており、これが経済成長の大きな足かせとなっている。
この現状を変えるためにシーメンスに送電網の整備を委託する。2021年までに送電能力を7,000MW、23年までに同1万1,000MWへと引き上げる計画だ。長期的には発電・送電能力をともに2万5,000MWへと拡大していく。
受注額など取引の詳細は明らかにされていない。