電機大手の独シーメンスは22日、同社が開発・運用するクラウドベースの産業用IoTオペレーティングシステム(OS)「マインドスフィア」のユーザー団体「マインドスフィア・ワールド」を韓国で設立したと発表した。ドイツ、イタリア、東南アジア・太平洋に続く4つ目の地域団体。先行する3団体と緊密に連携し同OSのエコシステムを発展させていく。
シーメンスの韓国法人が中心となり現地団体「マインドスフィア・ワールド・コリア」を設立した。加盟したのは現代自動車の部品子会社現代ウィア、エンジニアリング大手アイザック・エンジニアリングなどのユーザー企業とソフト開発会社、および仁川大学、韓国産業技術大学。今後は技術的な課題に関する意見交換やマインドスフィアをベースとするIoTプラットホーム、エコシステムの構築を通してシナジー効果を引き出していく。会員も増やす意向だ。
マインドスフィア・ワールドは2018年1月、ドイツで創設された。マインドスフィアを中心とするエコシステムを世界的に拡大するほか、同OSをベースとする会員企業のIoTソリューション開発・最適化、および市場開拓を支援することが狙い。エコシステムの構築では標準の策定が重要になることから、同ユーザー団体ではマインドスフィアをベースとするアプリの標準を共同で策定するとともに、ソリューション間の相互運用性を確保するための提案も行う。