市場調査大手GfKが30日発表したドイツ消費者景況感指数の8月向け予測値は9.7となり、7月の確定値(9.8)をやや下回った。同指数の悪化は3カ月連続。景気の見通しと高額商品の購入意欲に関する指数が下落し、全体を押し下げた。所得の見通しに関する指数は好転した。
景気の見通しに関する7月の指数(8月向け予測値の算出基準の1つ)はマイナス3.7となり、前月の2.4から6.1ポイント落ち込んだ。同指数が長年の平均であるゼロを下回るのは3年4カ月ぶり。世界経済の減速と通商摩擦、英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる混乱がこれまでに引き続き足かせとなっている。
所得の見通しに関する7月の指数(同)は前月を5.3ポイント上回る50.8へと上昇した。公的年金が1日付で3%引き上げられたことなどが大きい。
高額商品の購入意欲に関する7月の指数(同)は7.4ポイント減の46.3となり、3年9カ月来の低水準へと落ち込んだ。