BMW―長城汽車とのEV合弁計画に黄信号―

自動車大手の独BMW(ミュンヘン)と中国・長城汽車が電気自動車(EV)を共同開発し中国で生産する計画が停滞しているもようだ。BMWの社内情報として『南ドイツ新聞』が報じたもので、計画とん挫の可能性もあるという。

両社は昨年夏、中国に合弁会社スポットライト・オートモティブを設立することで合意した。小型EVのプラットホームを共同開発したうえで、BMWの「ミニ」ブランド車などを江蘇省に新設する工場で生産。同国で販売するほか、国外に輸出する計画だ。

BMWは同紙の問い合わせに、計画はすべての分野で進展していると回答した。だが、実際にはBMW技術者の中国出張が中止になるなど、足踏みが状態にあるという。

計画が停滞する背景には◇業績低迷を受けてBMWがすべてのプロジェクトを見直している◇共同開発するEVプラットホームでBMWが品質や安全性を重視するのに対し長城汽車は低コストで生産することを最優先している――という事情があるもようだ。

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