自動車部品大手の独ボッシュ(シュツットガルト)は6日、交通ソフトウエアを開発するスイス企業テラリティックス(Teralytics)に投資部門ロバート・ボッシュ・ベンチャー・キャピタル(RBVC)を通して出資すると発表した。移動のあり方が大きく変化していくなかで、テラリティックスの技術は渋滞の緩和や交通安全性の向上に寄与すると判断。ドイツ鉄道(DB)やエネルギー大手のイノジーなどともにテラリティックスが実施する総額1,750万ドルの資金調達に応じる。
テラリティックスは通信ネットワークから得られるデータを匿名化したうえで分析し、都市や交通機関に交通予測などのサービスを提供している。スマホなど移動通信端末の保有者の移動データを通信サービス会社から取得する。欧州連合(EU)の一般データ保護規則(GDPR)を遵守しているという。本社所在地はチューリヒで、ニューヨークとシンガポールにも事業拠点を構える。