Heidelpay:ハイデルペイ―投資大手KKRが買収―

決済分野のフィンテック(ITを活用した金融サービス事業者)である独ハイデルペイは5日、同社の過半数資本を米投資大手KKRが英投資会社アナキャップ・ファイナンシャル・パートナーズから取得し新たな親会社になったと発表した。ハイデルペイはKKRの支援を受けて事業を国際化する意向だ。

買収金額は公表しないことで合意した。メディア報道によると、KKRはハイデルペイの資本70%弱を6億ユーロで譲り受けたもよう。ハイデルペイの残り30%強は同社の経営陣が保有している。

ハイデルペイは2003年の設立。アナキャップの支援を受けて過去2年間に同業を計7社買収。事業規模を10倍に拡大した。顧客数は現在およそ3万社。従業員数は約400人に上る。

今後はドイツ以外の欧州市場を開拓していく計画。買収も視野に入れており、すでに買収交渉も行っている。事業の国際化には資金力の高い企業による支援が必要なことから、アナキャップは保有するハイデルペイ株をKKRに譲渡した。

決済サービス市場はカード、オンライン決済の増加を背景に急成長している。業界は再編期に突入しており、生き残るためには事業規模を拡大するとともに、新しい技術やサービスへの投資を行える体力が必要となっている。

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