7月の乗用車新車登録4.7%増加、EVは2.4倍に

ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した7月の乗用車新車登録台数は33万2,788台となり、前年同月比で4.7%増加した。比較対象の昨年7月に比べて営業日数が1日多かったことから水準が押し上げられた。1~7月の新車登録台数は218万1,788台で、前年同期を1.2%上回った。

7月の新車登録を動力源別でみると、電気自動車(EV)は136.1%増の5,963台へと大きく拡大した。シェアは1.8%に上った。

ハイブリッド車(HV)は59.0%増の2万1,560台で、シェアは6.5%。プラグインハイブリッド車(PHV)は登録数が5.8%増の3,270台、シェアが1.0%だった。

ガソリン車は1.8%減少し、シェアは前年同月の62.1%から58.2%へと縮小した。ディーゼル車は7.0%増えて、シェアは32.3%から33.0%へと伸びた。

新車の走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は平均158.2グラムで、前月の157.0グラムから0.8%増加した。欧州連合(EU)では昨年9月に排ガス検査方式が変更されたことから、KBAは今年、CO2排出量の前年同月比については公表しないことにしている。

車種別ではミニバンが前年同月比30.4%増、スポーツ車が20.8%増、オフロード車が19.4%増、キャンピングカーが19.0%増、SUVが15.6%増、大型バンが15.3%増と2ケタ台の伸びを記録。大型車(12.8%減)、超小型車(8.8%減)、中型車(4.2%減)、小型車(3.9%減)、コンパクトカー(1.6%減)は落ち込んだ。シェアではSUVとコンパクトカーがともに20.0%となり、首位を分け合った。前月はSUVがコンパクトカーを抜いて初めてトップとなった。

伸び率が最も大きかったブランドはテスラで、前年同月比638.9%増の607台へと拡大した。2位はランドローバーで43.7%増の1,411台。以下、レクサス(38.9%増の250台)、BMW(32.0%増の2万4,091台)が続いた。

BMW以外のドイツ車ではフォード(26.8%増の2万6,404台)、オペル(23.2%増の2万1,443台)、メルセデス(22.4%増の3万1,072台)、ミニ(18.1%増の4,343台)が2ケタ台の伸びを記録した。VWは6.9%減の6万1,783台、アウディは14.0%減の2万8,862台、スマートは18.1%減の3,735台、ポルシェは21.9%減の3,070台と振るわなかった。

レクサス以外の日本車ではホンダ(14.6%増の1,417台)、マツダ(10.9%増の5,154台)、トヨタ(6.1%増の7,419台)、スズキ(0.1%増の2,883台)が増加。三菱(8.6%減の3,709台)、日産(21.6%減の2,870台)、スバル(36.1%減の457台)は落ち込んだ。

日本車以外の主な輸入ブランドでは現代(23.4%増の1万1,317台)、ジャガー(14.4%増の769台)、セアト(13.3%増の1万5,882台)、シュコダ(13.2%増の2万397台)、プジョー(10.3%増の6,243台)が2ケタ増となり、ダチア(7.1%増の8,189台)、ボルボ(6.4%増の4,841台)、フィアット(5.8%増の7,710台)、起亜(1.7%増の6,482台)も前年同月を上回った。その他はジープが7.1%減の1,304台、シトロエンが11.1%減の5,713台、双竜が26.4%減の212台、アルファロメオが27.0%減の354台、ルノーが27.3%減の9,887台、DSが33.2%減の252台だった。

一方、独自動車工業会(VDA)が同日発表した7月の国内乗用車生産台数は35万9,400台で、前年同月を5%下回った。同輸出台数も6%減って28万8,000台となった。1~7月の累計は生産台数が前年同期比12%減の285万1,400台、輸出台数が14%減の214万600台だった。

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