ドイツ連邦統計局が5日発表した2018年産ワインの生産高は10億3,000万リットルとなり、前年比で38%も増加した。農作物全般に悪影響をもたらした猛暑がワインにはプラスに働いたため。12年産から17年産の平均に比べても約19%多かった。
白ワインの比率は前年の61%から66%へと大きく拡大。赤ワイン(ロゼとロートリングを含む)は39%から34%へと落ち込んだ。
最上級のカテゴリーに当たる「肩書き付きワイン(プレディカーツワイン)」の生産量は3億8,000万リットルとなり、当たり年である03年(同4億3,000万リットル)以来の高水準に達した。ワイン全体に占める割合は37%。中級カテゴリーの「クヴァリテーツワイン」(59%)を下回ったものの、低級カテゴリーの「ラントワイン」(4%)を大幅に上回った。
最大の産地はラインヘッセンで、シェアは28%に達した。これにファルツ(19%)、モーゼル(15%)、バーデン(15%)、ヴュルテンベルク(11%)が続く。フランケンは5%、ナーエとラインガウは各3%だった。
白ワンの比率が最も高い産地はモーゼルで91%に上った。これにラインガウが86%で続く。
赤ワインの比率はアールがダントツで高く、83%に達した。ヴュルテンベルクも68%と3分の2を占める。