6月鉱工業生産1.5%減少

ドイツ連邦統計局のデータをもとに連邦経済省が7日発表した6月の鉱工業生産指数(暫定値)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月を1.5%下回った。減少は2カ月ぶり。製造業が1.8%減、エネルギー業が1.6%減となり、足を強く引っ張った格好。製造業は5カ月連続の減少となった。建設業は0.3%増加し、4カ月ぶりに拡大へと転じた。

製造業は3部門すべてで減少した。減少幅は中間財が2.0%、投資財が1.8%、消費財が1.4%だった。

鉱工業生産を特殊要因による統計上のブレが小さい3カ月単位の比較でみると、4~6月(第2四半期)は前期の1~3月(第1四半期)を実質1.8%割り込んだ。製造が1.7%、建設が1.1%、エネルギーが5.9%の幅で後退している。建設業界が減少した背景には、比較対象の第1四半期は天候が良く建設作業が活発だったことがある。エネルギーは輸入が増加し国内発電が減少した。

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