独ミュンヘン再保険が7日発表した2019年第2四半期(4~6月)決算の純利益は前年同期比36.4%増の9億9,300万ユーロと大幅に拡大した。大型自然災害が少なかったほか、比較的小規模な保険金の支払いに備えて積み立てていた資金を取り崩したことが大きい。再保険と元受保険の両部門で増益を確保した。
再保険部門の純利益は38.4%増の8億5,800万ユーロに拡大した。損害保険分野で110.2%増の7億400万ユーロと倍増。生命保険・医療保険分野(45.9%減の1億5,400万ユーロ)の不振が十二分に相殺された。大型災害(保険金1,000万ユーロ超)の保険金総額は2億200万ユーロで、前年同期(6億500万ユーロ)の3分の1にとどまった。
元受部門エルゴの純利益は1億3,500万ユーロで、前年同期を25.3%上回った。ドイツ国内の生命・医療保険事業が前年同期の赤字(1,500万ユーロ)から7,200万ユーロの黒字へと転換したことが大きい。国内損保(3.6%減の5,500万ユーロ)と国際事業(87.2%減の800万ユーロ)は減益となった。