ドライバーの新車購入意欲が大幅低下、トヨタは環境に優しいブランドで2位に

新車の購入を検討する消費者が減少しているもようだ。ガソリンスタンド大手アラールがドイツ国内のドライバー1,001人を対象に実施したアンケート調査によると、今後1年半以内に「新車を購入する」との回答は14%にとどまり、2017年の前回調査(同25%)から11ポイント低下。03年の調査開始以降で最低となった。

1年半以内に「乗用車を購入する」との回答は35%で、前回の41%から6ポイント低下した。ただ、03~11年は18~26%にとどまっており、これに比べると高い水準にある。「中古車を購入する」が前回の6%から12%に倍増しており、需要が新車から中古車に移っていることがうかがわれる。「新古車を購入する」は9%だった。

購入見通しのブランドではBMWが14%(前回14%)で最も多く、アウディを抜いて初めて1位となった。アウディは前回の17%から12%へと低下し、2位に後退した。3位はメルセデスベンツで10%(同8%)。VWは9%で4位となり、初めてトップ3から転落した。日本車は計8%で5位、韓国車は5%で6位だった。

車種別ではコンビが23%(21%)で最も多く、セダンを抜いて1位となった。2位はSUV・オフロード車で、前回の15%から22%へと7ポイントも増加。前々回の15年(5%)に比べると3倍に拡大した。セダンは前回の34%から20%へと14ポイント低下し3位へと転落した。

環境に優しいブランドでは電気自動車(EV)専門のテスラが50%でダントツ1位となった。これにハイブリッド車に強いトヨタが24%で続き、3位はBMW(22%)だった。4位以下はアウディ(18%)、VW(16%)、メルセデスベンツ(12%)が続く。

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