移民系住民が2.5%増加、全人口の25%強に

ドイツ在住者に占める移民系住民の数は昨年2,079万9,000人に達し、前年比で2.5%増加したことが、連邦統計局の発表で分かった。全人口の25.5%を移民系が占める計算だ。統計局は◇ドイツ国籍を持たない◇両親の少なくとも一人が外国籍(無国籍を含む)――のどちらかを満たす住民を移民系と定義している。

移民系住民のうちドイツ国籍を持たない人は約48%で、ドイツ国籍保有者(52%)とほぼ同水準に上る。2011年時点では42%にとどまっており、外国籍の移民系住民が大きく増えていることが分かる。ドイツ国籍保有の移民系住民は1,089万人のうち、出生直後から同国籍を持つ人は半数強の550万人に上った。

移民系住民のうち移民としてドイツ入国した人は約1,350万人だった。ドイツ移住の動機では「家族的な理由」が48%で最も多く、これに「就職・求職」(19%)、「難民・亡命申請」(15%)、「学業」(5%)が続いた。

「家族的な理由」と回答した人のうち72%は欧州諸国からの移民が占めた。「就職・求職」でも同割合が85%と高い。一方、「難民・亡命申請」では中東系が全体の47%を占めた。「学業」では欧州系が40%、アジア系が38%となっている。

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