Senvion:センヴィオン―事業売却に向け独占交渉―

ルクセンブルクに本社を置くドイツ系風力発電設備大手センヴィオンは16日、欧州で展開するサービス事業と陸上風力発電設備事業の部分売却に向けてシーメンス子会社のシーメンス・ガメサと独占交渉に入ると発表した。センヴィオンは4月に経営破たん。同社をまとめて売却するメドが立たないことから、部分売却に向けて注力している。

メディア報道によると、シーメンス・ガメサはセンヴィオンから陸上風力発電のメンテナンス事業と、ポルトガルのブレード工場を買収する方向で交渉する。センヴィオンによると、交渉がまとまるかどうかは今月末までに決まる見通し。シーメンス・ガメサが買収に踏み切ると、センヴィオンの従業員3,500人のうち半数強が継続雇用されるもようだ。

センヴィオンはこのほか、洋上風力発電のメンテナンス事業や欧州域外事業の売却も目指している。独北部のブレーマーハーフェンにあるタービン工場は売却先候補が見つからないことから、年末に操業を停止する見通し。

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