ドイツ連邦統計局が9月30日発表した同月の消費者物価指数(速報値)は前年同月比1.2%増となり、上げ幅(インフレ率)は1年7カ月来(2018年2月以来)の低水準へと落ち込んだ。インフレ率の下落は2カ月連続。物価に占める比重が大きいエネルギーと食料品が足を強く引っ張った格好だ。
エネルギーは1.1%減となり、前月の同0.6%増からマイナスへと転じた。食料品も上げ幅が2.7%から1.3%へと大きく縮小している。
物価に占める比重が約53%に上るサービスは1.8%増となり、上げ幅は3カ月連続で拡大した。
消費者物価は前月比では変動がなかった。
欧州連合(EU)基準のインフレ率は前年同月比が0.9%、前月比がマイナス0.1%だった。