自動車部品大手のブローゼ(コーブルク)は17日、競争力強化に向けた計画を発表した。自動車業界の構造転換や中国を始めとする市場の低迷、人件費の上昇を受けたもので、組織のスリム化や低賃金国への事業移管を進める。これに伴いドイツ本国の従業員およそ2,000人を2022年末までに削減する意向だ。
管理部門と生産部門で人員削減を行う。コーブルク、ヴュルツブルク、ハルシュタット、ベルリンの4工場では計600人を整理。ヴッパータール工場(従業員200人)でのドアクローザー生産は他の拠点へと移管する。経営上の理由による整理解雇は可能な限り回避する考え。
同社はこれらの措置により数億ユーロのコスト削減を実現し、投資や成長に向けた資金を確保する。