ルクセンブルクに本社を置くドイツ系風力発電設備大手センヴィオンは21日、欧州で展開する陸上風力発電のメンテナンス事業と、ポルトガルのブレード工場をシーメンスの子会社である同業のシーメンス・ガメサに売却することで合意したと発表した。売却額は2億ユーロ。当局の承認を経て売却手続きが年内に完了すると見込んでいる。
センヴィオンは4月に経営破たんした。自社を一括売却するメドが立たないことから、部分売却に向けて交渉を進めている。今回の合意により、センヴィオン従業員の約60%に当たる2,000人が継続雇用されることになった。
同社はインド事業や欧州域外のサービス事業も売却する意向で、現在、売却先を模索している。売却のメドが立たない事業は清算する。実施中のプロジェクトについては完了させる意向だ。