独ソフト大手SAP(ヴァルドルフ)は21日、2019年第3四半期(7~9月)のクラウド新規受注高が前年同期比39%増の5億7,200万ユーロへと大きく拡大したことを明らかにした。米IT大手マイクロソフト(MS)との新たな販売協業が奏功した格好で、増加幅39%のうち19ポイントをMSとの協業で実現したとしている。
SAPはMSの販売チャンネルを通して自社のクラウドソリューションを売り込むことで合意した。契約期間は3年。MSの販売チャンネルを通して獲得した受注は第4四半期(10~12月)以降にSAPの売り上げに反映されることになる。
同社の第3四半期の売上高は68億900万ユーロで、前年同期を13%上回った。クラウド事業が37%増の18億700万ユーロと好調で、全体をけん引。ソフトライセンス・サポート事業は4%増の38億4,000万ユーロだった。営業利益は20%増の20億8,600万ユーロ、税引き後利益は15%増の15億6,400万ユーロへと拡大した。