ドイツ鉄道(DB)が音声アシストサービスを導入する計画だ。ザビーネ・イェシュケ取締役(デジタル担当)が明らかにしたもので、2021年から駅やインターネットで利用できるようにする。悪天候時に適切な情報を速やかに提供するなど乗客の利便性を高めるとともに、インフォメーション窓口の負担を軽減できるとみている。
DBは人工知能(AI)をベースとする独自の音声アシスト「ゼンミ(Semmi)」を開発している。これまでにベルリン中央駅とフランクフルト空港駅で実施したテストでは利用者の74%が性能に「満足した」と回答した。
ドイツ語と英語には自動的に対応。このほか必要に応じてフランス語、ポーランド語、スペイン語、イタリア語でも利用できる。ゼンミは顧客との会話を通して学習する能力を備えており、日常の話し言葉の理解度も向上しているという。