乗用車の盗難が統一後最低に、マツダ「CX-5 2.2 D AWD」は盗難リスク1位

独保険協会(GDV)が17日発表した昨年の国内乗用車盗難台数(車体保険の対象となっている車両が対象)は前年比14%減の1万5,037台となり、東西ドイツ統一後の最低を記録した。減少は3年連続。ピーク時の1990年代半ばは約10万台に達しており、6分の1以下に縮小したことになる。

被害総額は2億9,840万ユーロで、8%減少した。1件当たりの被害額は7%増えて1万9,800ユーロとなった。

車両1,000台当たりの盗難件数は0.4台で、前年の0.5台から減少した。同台数が最も高い州はベルリンで、3.1台に達した。2位ハンブルク(1.4台)の2倍以上に上る。南ドイツのザールラント、ラインラント・ファルツ、バイエルン、バーデン・ヴュルテンベルクはすべて0.1台と低い。盗難車両は東欧に持ち運ばれるケースが最も多いため、南部州は被害が少ない。

都市別でもベルリンが最も多く、これにライプチヒ(1.5台)、ハンブルク、ハノーバー(1.0台)、ドレスデン(0.8台)、デュッセルドルフ(0.8台)が続いた。フランクフルトは0.4台、ミュンヘンは0.2台だった。

同台数が最も多いメーカーはフォードで、2.4台に上った。2位はマツダで1.6台、3位はランドローバーで1.4台。日本メーカーはトヨタ(0.7台)が7位、三菱(0.4台)が10位、ホンダ(0.4台)が13位、日産(0.3台)が16位となっている。

盗難に遭う確率が最も高いモデルはマツダ「CX-5

2.2

D

AWD」で15.4台に達した。2位はBMW「X6

M」(14.6台)、3位はトヨタ「RAV4ハイブリッド2.5」(13.5台)。上位は高級車が多いなかで、マツダとトヨタのモデルは「盗難の標的」になりやすいことがうかがわれる。被害に遭う確率はSUVと高級セダンで高いという。

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