米化学大手ダウ・ケミカルがドイツで運営する工場が差し押さえられたことが、17日、分かった。メルゼブルク区裁判所が明らかにし、同社が追認したもので、中米ニカラグアの判決に基づいた措置という。
ニカラグアでは農民1,200人がダウ製殺虫剤の使用で健康を害したとして1990年代から損害賠償訴訟を展開している。この裁判で、ダウの独子会社であるダウ・オレフィンフェアブントの株式が差し押さえられた。同子会社は独東部最大の化学メーカーで、ベーレン、ロイナ、トイチェンタール、シュコパウに工場を持つ。
ダウの広報担当者はメディアに対し、差し押さえがこれら工場の生産に影響することはないと強調した。