化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)が24日発表した2019年第3四半期(7~9月)決算の営業利益(EBITベース、特別項目を除く)は前年同期比24%減の11億1,900万ユーロとなり、これまでに引き続き大きく落ち込んだ。世界経済の低迷が響いた格好。部門別では化学品(石油化学、中間体)、素材(機能性材料、モノマー)が振るわなかった。川下の部門は増益を確保している。純利益は24%減の9億1,100万ユーロだった。
売上高は152億3,100万ユーロで、2%減少した。販売価格の低下を受けて化学品が22%減、素材が13%減と大きく後退。産業ソリューション(ディスパージョン&顔料、パフォーマンスケミカルズ)も8%落ち込んだ。そのほかは、表面技術(触媒、コーティング剤)が22%増、栄養・ケア製品が3%増、農業化学が26%増と好調だった。農業化学は南米で農業シーズンが好スタートを切ったことが大きい。