独電気電子工業会(ZVEI)が22日発表した同国電機業界の8月の輸出高は前年同月と同じ167億ユーロにとどまった。世界経済の減速を背景とする新規受注の低迷が輸出にも波及した格好で、ZVEIの主任エコノミストは「勢いはここ(輸出)でも明確に弱まっている」と述べた。
先進国向けが1.0%減の104億ユーロへと後退。新興国向けは1.5%増えて63億ユーロとなった。地域別では欧州(0.8%減の100億ユーロ)とアジア(2.2%減の39億ユーロ)が減少。アメリカ大陸は7.2%増の23億ユーロと大きく伸びた。
1~8月の輸出高は1,424億ユーロで、前年同期を3.4%上回った。先進国向けが3.1%増の916億ユーロ、新興国向けが4.0%増の508億ユーロに拡大。地域別でも欧州が2.3%増の904億ユーロ、アジアが2.7%増の309億ユーロ、アメリカ大陸が10.4%増の174億ユーロへと伸びた。
電機製品の輸入高は8月が前年同月比0.3%減の146億ユーロ、1~8月が前年同期比3.5%増の1,269億ユーロだった。