バイエル―農業化学がけん引、第3四半期営業益7.5%増加―

ライフサイエンス大手の独バイエル(レバークーゼン)が10月30日発表した2019年第3四半期(7~9月)決算の営業利益(EBITDAベース、特別項目を除く)は前年同期比7.5%増の22億9,100万ユーロへと拡大した。農業化学部門が好調で、全体が押し上げられた格好。売上高は6.1%増えて98億3,000万ユーロとなった。

純利益は63.9%減の10億3,600万ユーロへと落ち込んだ。比較対象の18年第3四半期は特別利益で水準が押し上げられており、その反動が大きい。

農業化学部門のEBITDA(同)は24.9%増の5億2,700万ユーロに拡大した。ラテンアメリカでの値上げと販売量の増加のほか、米モンサントの統合に伴うシナジー効果で水準が押し上げられた。

特許薬部門のEBITDA(同)は1.7%減の15億2,700万ユーロへと縮小した。前年同期は特殊要因で水準が押し上げられており、その反動が出た。マーケティング・販売費用の増加も響いた。

一般医薬品部門のEBITDA(同)は3.2%増の2億5,600万ユーロだった。

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