独工作機械工業会(VDW)は13日、独業界の今年の生産予測を引き下げた。新規受注が大幅に落ち込んでいるためで、従来見通しの前年比1%増から同4%減へと大幅に下方修正した。
1~9月の新規受注高は前年同期を23%下回った。通商摩擦が景気の減速を加速させていることが響いており、減少幅は国内で22%、国外で23%に上った。主要顧客産業の自動車が低迷しているため、新規受注が強く押し下げられている。
第3四半期(7~9月)の新規受注高も前年同期比で25%落ち込んだ。国内が29%、国外が23%減少。ユーロ圏の減少幅は各月とも30%を大幅に上回ったという。
10月の工場稼働率は86.9%で、7月の87.9%を1ポイント下回ったものの、比較的高い水準を保った。ただ、新規受注の低迷が今後も続くと、受注残が目減りすることから、来年には稼働率の大幅低下が避けられなくなるという。