フォーヴェルク―万能調理器の独生産を年末で停止―

家電や化粧品の製造・販売など幅広い事業を展開する独フォーヴェルクが万能調理器「サーモミックス」の同国生産を停止する。広報担当者がdpa通信に明らかにしたもので、ヴッパータール本社工場での生産を年末で打ち切る。

サーモミックスは刻む、砕く、煮る、蒸す、炒める、こねる

泡立てるといった料理の作業を1台で行う万能機。価格は1,300ユーロ強と高いものの、世界的に人気が高く、日本でも販売されている。

もともとフランスの工場で生産していたが、需要に供給が追い付かないことから、電圧やコンセントの形の異なる国向けのニッチ製品を2015年からヴッパータール工場で生産。仏工場の負担を軽減するとともに、長期化していた納期を短縮した。

今年に入ってサーモミックスの売り上げが一時、大きく落ち込んだことから、経営陣はヴッパータール工場での生産停止を今夏に決定した。販売はその後、回復したものの、同工場での生産は予定通り停止する。

その一方で、中国にはサーモミックス工場を開設した。アジア需要が同国を中心に高まっているためだ。

サーモミックスの主要部品であるモーターやミックスブレードはこれまでに引き続きヴッパータール工場で生産。フランスと中国の工場に供給する。

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