水素燃料電池車(FCV)の温暖化防止効果は電気自動車(EV)を大幅に下回るとの調査レポートを、環境シンクタンクの独アゴラ・フェアケアースヴェンデが16日、発表した。それによると、コンパクトクラスの水素FCVが15万キロ走行した場合に排出する温暖化効果ガスの量はEVを約75%上回る。
調査はドイツのエネルギーミックスに占める再生可能エネルギー電力の割合が2030年に、政府の計画通りに65%となることを前提に実施された。水素FCVは燃料の水素を生産するために大量の電力を消費することから環境バランスシートが悪いという。
アゴラは交通学研究機関のエネルギー・環境研究所(Ifeu)に調査を依頼した。