生産者物価3カ月連続マイナスに、11月は0.7%低下

ドイツ連邦統計局が12月18日発表した11月の生産者物価指数は前年同月比0.7%減となり、下げ幅は前月の同0.6%からやや拡大した。前年同月を下回るのは3カ月連続。エネルギーと中間財でマイナス幅が拡大したことが響いた。エネルギーを除いた生産者物価の変動率はプラス0.2%だった。

エネルギーの下げ幅は前月の3.1%から3.4%へと拡大した。石油製品が12.2%、天然ガスが7.1%下落。石油製品では瀝青が26.7%減、液化石油ガスが25.3%減と特に大きく落ち込んだ。暖房用灯油は18.9%減、軽油は12.2%減だった。

天然ガスは産業向けと発電所向けがそれぞれ22.2%、19.6%下落。再販事業者向けも7.6%落ち込んだ。

電力は2.2%上昇した。再販事業者向けが5.4%、一般世帯向けが3.9%上昇。特別契約顧客向けは1.7%下落した。

中間財は2.1%低下し、下落幅は前月(1.7%)を0.4ポイント上回った。金属二次原料が23.2%、集積回路が13.9%低下。金属は4.2%減で、銑鉄・鉄鋼・鉄合金は8.6%減、鉄筋は14.9%減だった。貴金属は21.9%増と大幅に上昇し、コンクリート・セメント・石膏も4.0%高くなった。

非耐久消費財は2.6%増となり、上げ幅は前月の2.3%を上回った。食料品の上げ幅は3.5%で、前月の3.0%から拡大。上昇率が特に大きかったのは食肉(鳥肉を除く)で、19.7%に上った。砂糖は6.4%増となり2カ月連続で前年同月を上回った。バター(19.3%減)とコーヒー(4.4%)は下落した。

耐久消費財は1.3%増、投資財は1.4%増で、上げ幅はともに前月を0.1ポイント下回った。

生産者物価指数は前月比では変動がなかった。エネルギーは前月の0.1%減から0.2%増へとプラスに転換。エネルギーを除いたベースの生産者物価は0.1%低下した。中間財は下げ幅が0.7%から0.3%に縮小した。投資財と耐久消費財はともに横ばい、非耐久消費財は0.2%増だった。

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