電池大手の独ファルタは16日、リチウムイオン電池セルの生産能力を従来計画よりも大幅に拡大すると発表した。同社が得意とするコイン型電池の需要急増が続いていることに対応する。
ファルタは昨年9月、セルの年産能力を2021年末までに1億5,000万個強へと拡大する計画を発表した。今回これを2億個へと引き上げた。まずは今年半ばまでに1億個を実現する。投資額は1億2,500万ユーロで、手元資金と融資で賄う。
生産能力の強化に伴い本社所在地エルヴァンゲンとネルトリンゲンで従業員600人を新規採用する。
ファルタは充電可能なコイン型リチウムイオン電池の世界最大手メーカー。ワイヤレスヘッドホンなど無線を用いる小型ハイテク製品の需要増を受けて同電池市場は急速に拡大している。