バイエル―露に農薬工場建設―

独製薬・化学大手バイエルの農業化学部門バイエル・クロップサイエンス(BCS)が、BCS初のロシア工場をリペツク州のエレツに建設する。現地行政当局が1月28日明らかにしたもので、リペツク経済特区の所有地が用地となる。投資額や生産能力など工場計画の詳細は明らかにされていない。

バイエルはロシアでは地場の農薬メーカー、アグロキミカートに生産を委託しているが、現地生産を強化するため自社工場を新設する。穀物、トウモロコシ、サトウダイコン用の農薬を当面は国内市場向けに生産し、将来的に独立国家共同体(CIS)諸国にも輸出する方針だ。

バイエルは2003年にアグロキミカートと生産提携した。現在、ロシア市場向け製品の4割超を同社が生産しており、今後も生産量を増やす考えだ。

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