ドイツ連邦統計局が12日発表した2019年の実質賃金(暫定値)は前年比で1.2%増加した。増加は6年連続。雇用の安定と人材不足、低インフレ率を背景に被用者の実質収入は拡大傾向にある。
実質賃金上昇率は名目賃金の上昇率からインフレ率を引いた数値。19年は前年の1.3%を0.1ポイント下回った。19年の名目賃金の上昇質は前年の3.1%から2.6%へと0.5ポイント低下したものの、インフレ率が1.8%から1.4%へと0.4ポイント低下したことから、実質賃金の下げ幅は小幅にとどまった。
実質賃金の2010年以降の上昇率は年1.2%に上った。名目賃金の上昇率は同2.6%弱、インフレ率は同1.3%強だった。