19年第4四半期GDP、在庫増が内需押し上げ

ドイツ連邦統計局が2月25日発表した2019年第4四半期(10~12月)国内総生産(GDP)統計の詳細によると、同期の成長率は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前期比0%にとどまった。在庫が増えたことから内需は押し上げられたものの、外需(輸出-輸入)が大きな足かせとなり、差し引きでゼロ成長となった。

内需は0.7%増加した。消費では政府最終消費支出が0.3%増加。個人消費(民間最終消費支出)は横ばいにとどまった。投資では旺盛な住宅需要や暖冬を受けて建設投資が0.6%拡大したものの、製造業の景気低迷などを受けて設備投資は2.0%落ち込んだ。

輸出は0.2%減となり、2四半期ぶりに縮小した。物品の輸出が0.4%後退したことが響いた格好。サービス輸出は0.4%伸びた。輸入は1.3%増加した。

GDP成長率0%に対する項目別の寄与度をみると、最も大きかったのは在庫調整で0.6ポイントに達した。このほか、建設投資と政府最終消費支出がそれぞれ0.1ポイントに上った。設備投資がマイナス0.1ポイントだったことから、内需全体ではGDPを0.7ポイント押し上げた。

外需はGDPを0.6ポイント押し下げた。

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