輸入物価の下げ幅、1月は0.9%に拡大

ドイツ連邦統計局が2月28日発表した1月の輸入物価指数は前年同月比0.9%減となり、下げ幅は前月の0.7%から拡大した。前年同月割れは9カ月連続。エネルギーの低下率が前月の3.8%から6.9%に拡大したことで全体が強く押し下げられた。エネルギーを除いた輸入物価はマイナス0.2%だった。

エネルギー価格を最も強く押し下げたのは天然ガスで、前年同月を32.2%割り込んだ。石炭(同-28.3%)、電力(-25.7%)も軒並み2ケタ減となった。原油は12.5%増、石油製品は3.8%増だった。

中間材は1.6%減となり、下げ幅は前月の2.0%減から縮小した。これまでに引き続き電子部品(-12.7%)、銑鉄・鉄鋼・鉄合金(-8.0%)が大きく下落。貴金属は41.2%増、鉄鉱石は16.9%増と大きく拡大した。

投資財は0.5減となり、下げ幅は前月の0.4%からやや拡大した。前年同月を割り込むのは4カ月連続。スマートフォンとタブレットPCがそれぞれ10.4%、10.0%下落。機械は1.2%、計測・制御・ナビ機器等は1.9%上昇した。

耐久消費財は0.2%増だった。

非耐久消費財はプラス1.9%となり、上げ幅は前月を0.1ポイント上回った。

農産物は6.8%増となり、上げ幅は前月を0.3ポイント上回った。豚が38.9%上昇。穀物は6.0%落ち込んだ。

1月の輸入物価指数は前月比では0.4%減となり、3カ月ぶりに低下した。エネルギーは4.8%減で、エネルギーを除いたベースでは前月を0.2%上回った。

1月の輸出物価指数は前年同月比が0.5%増、前月比が0.2%増だった。

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