東レ―燃料電池部材の新工場を独に建設―

東レは3日、独子会社グリーネリティ(Greenerity=GNT)の第2工場を建設すると発表した。水素・燃料電池用部材を生産する。2日に起工式を行った。来年11月の稼働開始を予定している。

水素・燃料電池の核心部材である触媒付き電解質膜(CCM)と膜・電極接合体(MEA)を生産する。フル生産時に両製品合わせて年およそ1,000万枚を製造する計画だ。これはレンジエクステンダー方式デリバリーカー約8万台分に相当する規模という。

自動車の二酸化炭素(CO2)排出規制を受けて燃料電池を利用した車両の需要は今後、大幅に増える見通し。東レはこれを踏まえて新工場の設置を決めた。

GNTはフランクフルト近郊のアルツェナウに本社を置く企業で、東レは2015年に買収。自社の関連素材との融合を進めCCM、MEAの製造・販売拠点に育成してきた。

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