航空大手の独ルフトハンザ・グループ(フランクフルト)は2月26日、コスト削減策を発表した。新型コロナウイルスによる肺炎の流行を受けて業績が圧迫されていることに対応する。利益がどの程度、押し下げられるかについては3月19日の決算記者会見で明らかにする意向だ。
ルフトハンザは1月下旬、中国便の運航を全面的に停止した。対象はルフトハンザ本体と傘下のオーストリア航空、スイス・インターナショナル・エアラインズ。当初は2月9日までとしていたがその後、冬季ダイヤが終了する3月28日まで延長した。香港便も便数を減らしている。同社によると、計算上は長距離機13機を利用していない状況だ。
コスト削減に向けては◇予定していた新規採用の見直し◇従業員への無給休暇提供◇パート勤務への切り替え◇ルフトハンザ本体の管理部門でプロジェクト規模を10%、材料費を20%削減――を実施する。