フォルクスワーゲン(VW)グループの排ガス不正車を巡る損害賠償請求訴訟で同社と独消費者センター全国連盟(vzbv)は2月28日、和解したことを明らかにした。VWは14日に和解交渉を打ち切ったが、裁判所の勧告を受けて再開。今回の合意に至った。
vzbvはVWグループの排ガス不正車を購入した顧客に代わって集団代表訴訟を起こし、1月に和解交渉を開始した。交渉ではVWが被害者に計8億3,000万ユーロを支払うことで合意が成立していたものの、支払い手続きを巡り意見が対立。VW側は交渉を打ち切り、補償金を独自に支払う意向を示していた。
VWが支払う額は今回の合意でも8億3,000万ユーロと変わりがなかった。各被害者が受け取る金額は車齢やモデルに応じて1,350~6,257ユーロとなっている。
訴訟に参加した被害者の数はこれまで46万人とされていたが、vzbvは同日、およそ26万人であることを明らかにした。
VWは補償金を支払うためのプラットホームを作成し、3月末から支払いを開始する予定だ。