食料品が2月の物価を押し上げ、果物は9%上昇

ドイツ連邦統計局は13日、2月の消費者物価統計の詳細を発表した。それによると、インフレ率(ドイツ基準)は前年同月比が1.7%、前月比が0.4%でともに速報値と変わりがなかった。エネルギーは前年同月比で2.0%上昇しており、エネルギーを除いたインフレ率は1.6%だった。

エネルギーでは電力とハイオクガソリンがそれぞれ4.4%上昇。天然ガスも2.4%高くなった。暖房用灯油は10.1%減と大幅に下落し、軽油も0.4%低下した。

食料品の上げ幅は3.3%で、前月の2.3%から1ポイント拡大した。果物が9.0%、食肉・肉製品が8.0%上昇して、全体を押し上げた。野菜は0.6%増と小幅な伸びにとどまった。エネルギーと食料品を除いた基礎インフレ率は前月と同じ1.5%だった。

エネルギーと食料品以外ではたばこ(4.3%増)、印刷物(3.6%増)で上げ幅が大きかった。

消費者物価に占める比重が53%に上るサービスは1.6%増となり、上げ幅は前月を0.1ポイント上回った。自動車整備・修理が3.8%上昇。教育は2.3%、電気通信は0.5%下落した。

前月比では前月の反動でパック旅行が15.5%、衣料品が2.7%上昇した。エネルギーは1.2%低下し、暖房用灯油は下落幅が8.3%に達した。エネルギーと食料品を除いた基礎インフレ率は0.6%だった。

欧州連合(EU)基準のインフレ率は前年同月比が1.7%、前月比が0.6%で、こちらも速報値と変わりがなかった。

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