デンカは12日、完全子会社の独アイコン・ジェネティクスが同国東部のハレで用地を取得する契約に締結したと発表した。ヘルスケア事業強化の一環として新施設を建設する。
デンカグループではアイコンの技術プラットホーム「マグニコン」を用いてノロウイルスワクチンや検査試薬に使われる原料などの研究開発を進めており、ノロウイルスワクチンについては欧州での第1相臨床試験の治験届を2月に提出した。これらの研究開発の進展に伴い施設の増強が必要となったことから、ハレの「ヴァインベルク・キャンパス」技術団地に約5万平方メートルの用地を取得した。研究開発や製造の中核拠点となる施設を建設する。
アイコンはハレに本社を置く1999年設立の企業。バイオ医薬品の研究開発、研究受託、サービスの提供を行っている。