ブリヂストンはこのほど、ドイツのタイヤ販売会社ライフ・ライフェン・ウント・アウトテヒニクを買収する契約に調印したと発表した。ライフ・ライフェンは伊フィンタイヤ・グループの独子会社。フィンタイヤの他の独子会社とともに経営破綻したことから、売却先を模索してきた。ブリヂストンは独競合コンチネンタルに競り勝って買収契約にこぎつけた。カルテル庁の承認を経て買収手続きを完了する。
ライフ・ライフェンはフィンタイヤの独事業の中核会社で、42カ所でタイヤ販売・サービスを手がける。従業員数は500人強。ブリヂストンはすべての拠点と従業員を引き継ぐ。
フィンタイヤの独子会社は支払い不能と債務過剰に陥り、2月初旬に会社更生手続きの適用を申請した。雇用規模は計1,000人強。メディア報道によると、小売り分野の子会社に対する投資家の関心は高く、近く成約する見通しの案件が複数あるという。新型コロナ危機で新車需要が激減していることから、交換タイヤ市場は拡大が見込まれている。