上期の国内発電9.2%減少、風力は石炭を抜き最大の電源に

ドイツ連邦統計局が11日発表した上半期(1~6月)の国内発電量(送電網への供給ベース)248.2テラワット時(TWh、暫定値)となり、前年同期を9.2%下回った。在来型発電が22.6%減と大きく減少。特に同国が廃止を決めた石炭発電は37.8%減と、足を強く引っ張った。原子力も脱原発政策を受けて13.1%落ち込んだ。天然ガスは2.3%増加した。

再生可能エネルギー発電は8.3%増え、シェアは前年同期の43.4%から51.8%へと拡大した。風力が12.9%、太陽光が9.9%、バイオマスが1.8%伸びた。風力のシェアは23.3%から29.0%へと拡大。石炭(20.8%)を抜き、半期ベースで初めて最大の電源となった。

電力の輸入量は43.3%増の25.7TWhと大幅に膨らんだ。送電網を安定させるために在来型発電が主に担っている国内のベースロード発電の量が減少したことが背景にある。

電力の輸出量は11.6%減の33.6TWhへと後退した。ただ、輸入量をこれまでに引き続き上回っている。

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