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2020/9/23

企業情報

フォルクスワーゲン―8月グループ販売、減少幅が6.6%に拡大―

この記事の要約

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)が18日発表した8月のグループ新車販売台数は前年同月比6.6%減の79万2,200台となり、減少幅は前月の0.2%から拡大した。中国と中東・アフリカを除いて主要市 […]

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)が18日発表した8月のグループ新車販売台数は前年同月比6.6%減の79万2,200台となり、減少幅は前月の0.2%から拡大した。中国と中東・アフリカを除いて主要市場の販売がすべて落ち込んだ。新型コロナ危機の影響で需要が世界的に低迷していることが響いた格好だ。

足元の西欧は21万2,100台で、16.6%減少。中東欧も5.2%減の5万8,800台へと落ち込んだ。北米は18.7%減の7万1,400台、南米は15.5%減の4万8,400台だった。

世界最大の市場である中国は35万3,200台で、前年同月を3.5%上回った。ただ、増加幅は同国市場全体の11.6%を大きく下回っている。中国を除くアジア・太平洋でのグループ販売台数は2.6%減の2万1,800台とやや落ち込んだ。

中東・アフリカは11.6%増の2万6,600台と2ケタ台の伸びを記録した。

主要ブランドでは高級乗用車のポルシェ(7.9%増の2万3,200台)を除いてすべて減少した。各ブランドの実績はVWブランド乗用車が6.5%減の46万1,600台、アウディが2.4%減の14万6,500台、シュコダが6.8%減の8万2,100台、セアトが24.5%減の3万1,800台。商用車はVWブランド商用車が10.0%減の3万2,600台、MANが4.5%減の9,000台、スカニアが11.1%減の4,200台だった。

1~8月のグループ販売台数は557万1,100台で、前年同期を21.5%下回った。すべての主要地域で2ケタ台の減少を記録。減少幅は西欧で31.0%、中東欧で21.0%、北米で23.8%、南米で28.0%、中国で11.6%、中国以外のアジア・太平洋で11.9%、中東・アフリカで18.6%に達した。

ブランド別ではWブランド乗用車が21.0%減、アウディが16.2%減、シュコダが24.0%減、セアトが33.6%減、ポルシェが6.0%減、VWブランド商用車が30.4%減、MANが27.1%減、スカニアが38.4%減だった。