空飛ぶクルマを開発する独ボロコプター(ブルッフザール)がドイツ鉄道(DB)の物流子会社DBシェンカーと手を組んで貨物輸送分野に参入する意向だ。両社の社長への取材をもとにロイター通信が21日、報じた。
両社は来年、貨物輸送用ドローン(無人機)の商業利用実現に向けてテストを開始する。都市内部での輸送を想定している。ボロコプターのフロリアン・ロイター社長は「都市部における物流分野のチャンスは乗客輸送同様に大きい」と明言。貨物輸送用ドローンの商業利用に必要な認証を2023年に欧州航空安全機関(EASA)から取得する目標を明らかにした。
同社は航続距離40キロメートル、積載能力200キログラムのドローンをB2B向けに開発する。このため同3キログラムの宅配用ドローンを開発する米IT大手アマゾンとは競合しない。
DBシェンカーは今年初、ボロコプターに資本参加した。ドローン輸送により都市部での物流を見直す考えだ。