化学大手の独コベストロ(レバークーゼン)は9月30日、蘭同業DSMから塗料用樹脂事業RFMを譲り受けることで合意したと発表した。将来性の高い水溶性塗料分野で競争力を強化する狙い。取引金額は同社史上最大の16億1,000万ユーロに上る。来年1-3月期(第1四半期)の買収手続き完了を見込む。
RFMをコベストロのコーティング・接着剤・特殊品(CAS)部門に統合する。これによりCASの売上高は10億ユーロ増の34億ユーロへと拡大。営業利益(EBITDA)も1億4,100万ユーロ増加する。CASとRFMは製品ポートフォリオの補完性が高く、シナジー効果は年1億2,000万ユーロに達する見通しだ。買収資金のうち4億5,000万ユーロを増資で賄う。