欧州連合(EU)の欧州委員会は19日、加盟国が独自に運用している新型コロナウイルス感染者と濃厚接触した人を特定する「追跡アプリ」を連動させるシステムを導入したと発表した。EU市民が域内の他の国に旅行した際も同アプリを活用できるようにすることで、新型コロナ感染の再拡大を抑え込む狙いがある。
新型コロナ感染者と接触した可能性を通知する接触確認アプリはEUの大半の国で導入されている。欧州委が導入したシステムは、各国のアプリを連動させることで、1種類のアプリをスマートフォンにダウンロードすれば、どの国でも利用できるようにするというもの。第1弾として同日にドイツ、イタリア、アイルランドのアプリを連動化した。これら3カ国のアプリは、EUで導入されている追跡アプリをダウンロードしている人の3分の2に相当する約3,000万人が利用している。
欧州委は20カ国のアプリを連動させる方針。第2弾として26日の週からスペイン、デンマーク、チェコ、ラトビアのアプリを組み込む予定だ。