ベーリンガー―創薬への量子コンピューター活用でグーグルと協業―

製薬大手の独ベーリンガー・インゲルハイムは11日、量子コンピューターを利用した医薬品の研究開発で米IT大手グーグルと協業すると発表した。量子コンピューター分野でグーグルと協業する製薬会社は同社が初めて。創薬を加速・最適化する狙いだ。特に分子動力学的シミュレーションに力を入れる。

病気のメカニズムの上で大きな意味を持つ分子のシミュレーションや分析など、医薬品研究・開発の初期段階の根底にある複雑な課題を、従来型の古典的なコンピューターで解決することは難しい。量子コンピューターにはこの壁をクリアするポテンシャルがあることから、両社は手を組んだ。今後3年間、協働する。ベーリンガーは協業に向けて量子コンピューター研究室を新設した。

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