電機大手のシーメンスは14日、エジプト初の高速鉄道を建設することなどで同国政府と基本合意したと発表した。競合の仏アルストム、中国中車(CRRC)に競り勝って受注を獲得した。シーメンスは2015年にエジプト政府から受注した巨大発電プロジェクトを計画通りに実現しており、これがプラスに働いたもようだ。ドイツ政府はヘルメス貿易保険を通してシーメンスを支援する。
現地企業2社と共同で総延長1,000キロメートルの鉄道網を敷設。シーメンスは高速鉄道車両、ローカル線車両、機関車、鉄道インフラ、システム統合、15年間のメンテナンスサービスを提供する。
プロジェクト総額は230億ドル。メディア報道によると、シーメンスの受注規模は70億ドルに上る。
第一弾として、地中海沿岸のエル・アラメインと紅海のアイン・スクナを新行政首都経由で結ぶ計460キロの区間に鉄道路線を敷設する。同部分プロジェクトの規模は約30億ドル。エジプトの経済発展を促進するため、旅客車両だけでなく貨物車両も走行できるようにする。